自動車について勉強していく中で「オクタン価」というワードをよく耳にする。
どんな意味なんだろう?
こんな疑問を解消します。
オクタン価は、『自動車におけるノッキングの起こりにくさ』を意味する指数です。
自動車工学では必須の知識であるため、オクタン価の意味は必ず覚えておかなければなりません。
そこで今回は、『オクタン価の意味』について解説します!
・ ハイオク/レギュラーのオクタン価
・ ハイオク車は高級車/スポーツカー向け
オクタン価とは
オクタン価は『イソオクタンとノルマルヘプタンの容積比を表す指数』です。
オクタン価が高いほど、イソオクタンが多くなります。
イソオクタンとノルマルヘプタンの特徴は、下記の通りです。
イソオクタン:ノッキングが発生しにくい
ノルマルヘプタン:ノッキングが発生しやすい
つまり、オクタン価が高いほどイソオクタンの割合が大きくなるため、『自動車におけるノッキングが発生しにくい』ことを表します。
ノッキングとは、エンジン内部で燃料が自己着火して爆発する現象です。
ハイオク/レギュラーのオクタン価
ハイオクとレギュラーは、オクタン価が異なります。
それぞれのオクタン価は、以下の通りです。
レギュラー | ハイオク | |
オクタン価 | 85 ~ 95 | 95 ~ |
ノッキング | 発生しやすい | 発生しにくい |
価格 | 低い | 高い |
オクタン価が高いハイオクはノッキングが起きにくいのです。
ハイオク車は高級車/スポーツカー向け
ハイオク車やスポーツカーは排気量が多く、圧縮比も非常に高いです。
圧縮比が高くなると温度も高くなりやすいため、燃料が自己着火しやすくなります。
そのため、自己着火しにくいハイオクが使用されるのです。
軽油との違い
ガソリン(ハイオク/レギュラー)と軽油は、『沸点が異なる』のです。
軽油は高圧条件下での燃焼が可能であるため、『燃焼効率が高い=燃費が高い』となります。
「ガソリンと軽油の違い」については、下記で解説しているため、ぜひご覧ください。
困っている人 軽油とガソリンって何が違うの? こんな疑問を解消します。 軽油とガソリンは両方とも原油から作られますが、『沸点の違い』で分けられます。 それぞれ使用される自動車の種類が異なるため[…]
オクタン価まとめ
いかがでしたでしょうか。
自動車エンジニアにとって『オクタン価は必須の知識』です。
オクタン価の意味をしっかりと理解しましょう。
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