自動車について勉強する中で、暗電流というワードをよく目にする。
暗電流って何なの?
こんな疑問を解消します。
自動車の暗電流は、『イグニッションOFFの状態でも流れる電流』です。
最近の自動車だと、50mAくらいだと言われています。
そこで今回は、『自動車の暗電流』について解説していきます!
・ 暗電流の原因
・ バッテリーが上がるまでの時間
自動車の暗電流とは
自動車の暗電流は、『イグニッションOFF(= エンジンOFF)の状態でも流れる電流』です。
暗電流という名称は、「エンジンOFF = 暗」というイメージから付けられました。
エアコンなどの家電製品では、『待機時消費電力』と言われるものとなります。
自動車の場合も、エンジン停止時に電流が流れているのです。
暗電流の原因
暗電流の原因として、下記が挙げられます。
・ECU(Electronic Control Unit)
・時計
・カーナビ
・セキュリティー
・スマートキー
・ETC
例えば、スマートキーでドアロック解除するためには、自動車側も常にスタンバイ状態でなければなりません。
スタンバイ状態であるということは、常に電流が流れているのです。
近年、自動車の便利な機能が増えているため、それに伴って暗電流も増加傾向にあります。
バッテリーが上がるまでの時間
バッテリーの容量は、Ah(アンペアアワー) で表されます。
例えば、5.0Ahのバッテリーなら5.0Aの電流を1時間流す能力があります。
バッテリー30Ah、暗電流50mAであれば、下記の計算でバッテリーが上がるまでの時間を求められます。
【バッテリー上がり時間の算出】
30Ah ÷ 0.05A = 600h
600h = 25日であるため、1ヶ月弱くらい自動車に乗らないとバッテリーが上がってしまうことになります。
暗電流まとめ
いかがでしたでしょうか。
自動車エンジニアにとって『暗電流』は必須の知識です。
暗電流についてしっかりと理解しましょう。
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