
「CR回路」と「RC回路」は全く別の動作をするらしい。
どう違うんだろう?
こんな疑問を解消します。
CR回路は『電源・コンデンサ・抵抗』、RC回路は『電源・抵抗・コンデンサ』というように部品は同じだが、順番だけが異なる構成となります。
しかし、この2つは全く異なる動作をするのです。
そこで今回は、『CR回路とRC回路の違い』について解説します!
・ CR回路とは
・ 電流波形の違い
・ 電圧波形の違い
・ まとめ
RC回路とは
RC回路とは、『電源・抵抗・コンデンサの順番で直列に構成される回路』です。
電源から見て『抵抗R』『コンデンサC』という順番で接続されるため、RC回路と呼ばれます。
RC回路については、下記で解説しているため、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
関連記事 【RC回路の原理】電流波形や電圧波形について解説します!

それでは続いて、CR回路について説明していきます。
CR回路とは
CR回路とは、『電源・コンデンサ・抵抗の順番で直列に構成される回路』です。
電源から見て『コンデンサC』『抵抗R』という順番で接続されるため、CR回路と呼ばれます。
CR回路については、下記で解説しているため、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
関連記事 【CR回路の原理】電流波形や電圧波形について解説します!

それでは続いて、電流波形の違いについて説明していきます。
電流波形の違い
『CR回路』と『RC回路』においては、電流波形に違いはありません。
両方ともコンデンサが直列に実装されるため、コンデンサの『交流成分だけ電流を通す性質』により、電圧が変化した『0V → 5V』『5V → 0V』の際だけ電流が流れているのです。
それぞれの電流波形は、次のようになります。
【CR回路】
【RC回路】

両方とも一瞬だけ電流が流れるんですね。
電圧波形の違い
『CR回路』と『RC回路』において、電圧波形は全く異なります。
CR回路の場合、『電流波形と同じ波形』です。
RC回路の場合、『立ち上がりと立下りが遅れる波形』です。
それぞれの電圧波形は、次のようになっています。
【CR回路】
【RC回路】
ちなみに、CR回路は『高周波数成分のみを通すハイパスフィルタ』、RC回路は『低周波数成分のみを通すローパスフィルタ』として使用されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
電子回路を設計する上で『CR回路とRC回路は必須の知識』です。
両者の違いを、しっかりと理解しましょう。
この記事が、皆様のお役に立てば幸いです。
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