オシロスコープを購入しようと考えてる。
オススメってどれ?
こんな要望に応えます。
電子工作初心者の中には、『どのオシロスコープを購入べきか悩んでいる』という方も多いですよね。
この記事を読めば、使用目的に応じたオシロスコープを選ぶことができます。
そこで今回は、『オススメのオシロスコープ 8選』を紹介していきます。
・ハンディタイプのオススメ 4選
・デスクタイプのオススメ 4選
オシロスコープの選び方
オシロスコープ選定の際は、下記6つの観点で考えましょう。
1.ハンディタイプ or デスクタイプ
2.周波数帯域
3.サンプルレート
4.チャンネル数
5.オートセットボタンの有無
6.データ保存
購入後に後悔しないように、『上記項目については必ずチェック』して下さい。
では、1つずつ詳細に説明していきます。
ハンディタイプ or デスクタイプ
オシロスコープは、『ハンディタイプ』と『デスクタイプ』に分かれます。
小型軽量かつ安価であるため、持ち運びする方や趣味レベルで使用する方にオススメ
多機能かつ測定精度が高いため、本格的な実験をする方にオススメ
昔はデスクタイプしかありませんでしたが、最近は『高機能なハンディタイプ』も発売されています。
電子工作の初心者は、ハンディタイプから使用してみましょう。
周波数帯域
『オシロスコープは周波数帯域の1/4程度しか正確に測定できない』ため、用途に合わせたスペックの製品を選ぶ必要があります。
リモコンの信号確認など:20MHz
自動車・機械整備など:50MHz
周波数帯域が大きい製品ほど、ハイレベルな回路測定が可能です。
サンプルレート
サンプルレートは、『1秒間のサンプルチェック数』であり、単位はS/sで表されます。
サンプルレートが高いほど波形の解像度も高くなり、より高精度な測定が可能です。
同価格帯の商品で迷うならば、サンプルレートが高い方を選びましょう。
チャンネル数
チャンネル数は、『ディスプレイ上に表示可能な波形の数』を指します。
検電で使用するなら1chでも問題ありませんが、電子工作などで使用するなら2chある方が便利です。
ハンディタイプでも2chの製品が発売されています。
オートセットボタンの有無
オートセットボタンは、『電圧感度・自覚軸設定などの基本設定を自動で調節してくれる機能』です。
自分で微妙な調整をすることなく簡単に波形を表示できるため、初心者にはMUSTな機能と言えます。
安価なモデルにもオートセット機能が付いていることが多いです。
データ保存
内部ストレージだけでなく、『USBにデータを保存できる』製品もあります。
波形をカメラなどで撮影することなく、簡単にデータをパソコンに保存可能です。
内部ストレージは容量が小さいため、大量の波形データを保存したいならUSBにも保存できるタイプを選びましょう。
【ハンディタイプのオススメ】オシロスコープ 4選
・Quimat Q15001
・Kuman KW25
・HANMATEK HO102
・OWON HDS242S
1つずつ詳細に解説していきます。
Quimat Q15001
『初めてオシロスコープを購入する方にオススメ』です。
最大周波数200KHzで1chしかないですが、簡単な電子工作や検電に使用するには問題ありません。
ただし、『オートセット機能は無い』ため、波形感度の微調整などは自分で行う必要があります。
Quimat Q15001のスペック | |
周波数帯域 | 200KHz |
サンプルレート | – |
チャンネル数 | 1ch |
計測機能 | – |
オートセット機能 | × |
波形機能 | 種類(オート、ノーマル、シングル) |
データ保存 | 内部ストレージ |
本体サイズ | 115×22×75mm |
組立不要であり、『9V乾電池を入れるだけで動作する』点も初心者には嬉しいですね。
4,000円前後で購入できるため、電子工作の導入にはピッタリです。
Kuman KW25
『ハンディタイプで最もオススメのオシロスコープ』です。
Quimat 2.4″TFTと同じく1chですが、こちらにはオートセット機能があります。
Kuman KW25のスペック | |
周波数帯域 | 5MHz |
サンプルレート | 20MS/s |
チャンネル数 | 1ch |
計測機能 | ワンボタン計測 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 種類(オート、ノーマル、シングル) |
データ保存 | 内部ストレージ |
本体サイズ | 70×24×107mm |
また、最大周波数はQuimat 2.4″TFTより大きな5MHzです。
持ち運び用のケースが付いているので、別途ケースを用意する必要もありません。
HANMATEK HO102
『ハンドタイプでは珍しい2chのオシロスコープ』です。
マルチメーターも付いているため、これまで別々で持ち歩いていた方に特にオススメできます。
HANMATEK HO102のスペック | |
周波数帯域 | 100MHz |
サンプルレート | 250MS/s(Single ch) |
チャンネル数 | 2ch |
計測機能 | 自動測定 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 3種類(オート、ノーマル、シングル) |
データ保存 | USB経由でPCに保存可能 |
本体サイズ | 100×35×200mm |
プローブ・マルチメーターペン・ケースも含まれています。
USB TYPE-C経由でパソコンに保存できるため、波形データの共有も可能です。
OWON HDS242S
『Amazon売れ筋ランキング1位のオシロスコープ』です。
マルチメータ・波形生成器として使用可能なモードもあります。
OWON HDS242Sのスペック | |
周波数帯域 | 40MHz |
サンプルレート | 250MS/s |
チャンネル数 | 2ch |
計測機能 | 自動測定 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 3種類(オート、ノーマル、シングル) |
データ保存 | 内部ストレージ、USBメモリ |
本体サイズ | 100×35×200mm |
USB Type-Cでの充電に対応しており、約6時間の連続動作が可能です。
吊り下げるためのブラケットが付いており、他のハンディオシロよりも作業スペースを確保できます。
【デスクタイプのオススメ】オシロスコープ 4選
・OWON SDS1022
・RIGOL DS1102Z-E
・Siglent SDS1104X-E
・Hanmatek DOS1102
1つずつ詳細に解説していきます。
OWON SDS1022
『低予算でデスクタイプを探している方にオススメ』です。
800×480の大画面かつ2chであるため、信号比較なども行えます。
OWON SDS1022のスペック | |
周波数帯域 | 100MHz |
サンプルレート | 1GS/s |
チャンネル数 | 2ch |
計測機能 | 自動カーソル,30パラメーター測定,FFT解析 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 種類(オート、ノーマル、シングル) |
データ保存 | 内部ストレージ、USBメモリ |
本体サイズ | 301×70×152mm |
FFT機能とチャンネルごとの色分け機能があるため、スペクトル解析も可能です。
Windows PCソフト、USBケーブル、プローブも含まれており、誰でも簡単に使い始められます。
RIGOL DS1102Z-E
『I2C通信、SPI通信をモニターしたい方にオススメ』です。
波形の測定精度が高く、さらにI2C通信/SPI通信のデコード機能がデフォルトで搭載されています。
RIGOL DS1102Z-Eのスペック | |
周波数帯域 | 100MHz |
サンプルレート | 1GS/s |
チャンネル数 | 2ch |
計測機能 | 37パラメーター自動測定、FFT演算、複数波形演算 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 15種類(Windows、Nth Edge、Delay、Timeout、Runt、RS232/UART、I2C、SPIなど) |
データ保存 | 内蔵ストレージ |
本体サイズ | 313x160x122mm |
メモリー長24Mと大きい点も良く、長レンジで波形取得した場合でも波形を鮮明に表示させられます。
シリアル通信のデコード機能が付いているオシロが3万円台で買えるのは凄いです。
Siglent SDS1104X-E
『4chのオシロスコープを求めている方にオススメ』です。
I2CやCAN、LINなどのシリアル通信のデコード機能も付いています。
Siglent SDS1104X-Eのスペック | |
周波数帯域 | 100MHz |
サンプルレート | 1GS/s |
チャンネル数 | 4ch |
計測機能 | 自動測定、FFT解析、ゲート測定、ズーム測定 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 13種類(Windows、Edge、Pulse width、Timeout、Runt、RS232/UART、I2C、SPI、CAN、LINなど) |
データ保存 | 内蔵ストレージ、USBメモリ |
本体サイズ | 312x133x151mm |
プローブも4本付いているため、別途購入する必要はありません。
ズーム機能もあるため、細かい確認も可能です。
Hanmatek DOS1102
『持ち運びも可能なデスクタイプのオシロスコープ』として人気です。
デスクタイプの中では小型であり、重量も1.1kgしかありません。
Siglent SDS1104X-Eのスペック | |
周波数帯域 | 110MHz |
サンプルレート | 1GS/s |
チャンネル数 | 2ch |
計測機能 | FFT解析、ズーム測定、ワンクリック測定 |
オートセット機能 | ○ |
波形機能 | 自動カーソル |
データ保存 | USBメモリ |
本体サイズ | 301x152x70mm |
ワンクリックで30セットの測定値が同時に表示されるため、初心者でも簡単に使用することができます。
軽量・薄型サイズのデスクタイプは貴重であり、出先で測定する際にとても便利です。
【自動車整備にも】おすすめオシロスコープまとめ
今回は、『おすすめオシロスコープ8選』をご紹介しました。
・ Kuman KW25
・ HANMATEK HO102
・ OWON HDS242S
・ OWON SDS1022
・ RIGOL DS1102Z-E
・ Siglent SDS1104X-E
・ Hanmatek DOS1102
いかがでしたでしょうか。
オシロスコープは多くの種類が発売されているため、どれを購入すべきか迷ってしまいます。
今回紹介した製品を選べば、『同価格帯の中でコスパの良いオシロスコープをゲット可能』です。
ぜひ、気になったオシロスコープを使ってみて下さい。
オシロスコープの使い方を学びたい方に向けて
また、併せて『オシロスコープの使い方を学びたい方』も多いと思います。
オシロスコープは壊れやすいため、独学で試すことはオススメできません。
下記で『オシロスコープの使い方を学べる本』を紹介しているため、ぜひご覧ください。
多くの回路設計エンジニアが読んでいる本であるため、オススメです。
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困っている人 オシロスコープの使い方を学びたい。 オススメの本ってどれ? こんな要望に応えます。 オシロスコープ初心者の中には『どうやって使い方をマスターするか悩んでいる』という方も多いですよね。 […]