モーターについて勉強したい。
オススメの参考書ってどれ?
こんな要望に応えます。
モーター初学者の中には『どうやって勉強を進めていくべきか悩んでいる方』も多いと思います。
今回紹介する本を読めば、モーター技術を体系的に学ぶことが可能です。
そこで今回は、『私自身が早く読むべきだったと感じた7冊』を紹介していきます。
・トコトンやさしいモータの本
・「モータ」のキホン
・モータ技術のすべてがわかる本
・メカトロニクスのモーター技術
・埋込磁石同期モータの設計と制御
・ACドライブシステムのセンサレスベクトル制御
マンガでわかるモーター
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おすすめ度 | |
価格 | 2,200円 |
『マンガでモーターの仕組みを解説した本』です。
絵からイメージとして頭に入ってくるため、モーター初学者でも理解しやすくなっています。
私自身も、大学4年生の時にこの本でモーターの学習をスタートしました。
第1章 いろいろなモーター
第2章 モーターとはどんなものか
第3章 直流モーター
第4章 ブラシレスモーター
第5章 同期モーター
第6章 誘導モーター
付録 その他のモーター
モーターの各構成部品について、イラストでの説明があるため、イメージを掴みやすいです。
また、『電験3種で出題されるトルクの公式やすべりについても紹介がある』ため、電験3種を控えている方にもオススメできます。
この本を読めば、モーターの難しいイメージが無くなります。
そのため、モーター勉強の導入にピッタリの1冊です。
トコトンやさしいモータの本
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おすすめ度 | |
価格 | 1,540円 |
『モータを勉強したことがない人向けの入門書』です。
初心者でも理解できる文章で書かれているため、モータ学習の初期にオススメできます。
第1章 モータとはどういうものか
第2章 モータのしくみを見る
第3章 モータ塾に入門する
第4章 いろいろなモータ
第5章 自由に回す
第6章 暮らしの中のモータ
第7章 モータに関する雑学
『モータが回転する原理・回転数やトルクの制御方法』などの基本事項が分かりやすく解説されています。
図解も豊富であるため、私自身はスラスラ読み進められました。
電気自動車などからモータに興味が湧いた初心者の方には、この本がオススメです。
「モータ」のキホン
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おすすめ度 | |
価格 | 2,880円 |
『様々なタイプのモータが、それぞれのどのような分野で使用されているか』分かりやすく解説した1冊です。
基本的な動作原理なども説明されていますが、『実際の使われ方』を知りたい方にオススメとなります。
第1章 モータの使われ方を調べてみよう
第2章 モータの利用と基礎知識
第3章 電流と磁界の関係
第4章 直流で動くモータのしくみと働き
第5章 交流で動くモータのしくみと働き
第6章 特殊なモータのしくみと働き
第7章 モータと半導体制御
図解がオールカラーであるため、技術書のように飽きることもありません。
この本を読めば、『モータについて興味が湧いてくるきっかけになる』でしょう。
実際の応用事例などを知りたい方は、この本を選ぶとよいと思います。
モータ技術のすべてがわかる本
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おすすめ度 | |
価格 | 1,980円 |
『ほぼ全てのページがカラー図解』で大人気の1冊です。
モータの実物を見たことない人は、動作や原理をイメージしにくいですよね。
しかし、この本は実物のカラー写真が豊富であるため、 『実物を見たことない人でも視覚的にモータをイメージ可能』となります。
第1部 モータを知るための基礎知識
ー第1章 電気と磁気の基礎知識
ー第2章 モータの基礎知識
第2部 直流で働くモータ
ー第1章 直流モータ
ー第2章 直流整流子モータ
ー第3章 巻線形直流整流子モータ
ー第4章 永久磁石形直流整流子モータ
ー第5章 その他の直流整流子モータ
ー第6章 ブラシレスモータ
ー第7章 交直両用モータ
第3部 交流で働くモータ
ー第1章 交流モータ
ー第2章 三相誘導モータ
ー第3章 単相誘導モータ
ー第4章 同期モータ
第4部 半導体制御とサーボモータ
ー第1章 直流モータの半導体制御
ー第2章 交流モータの半導体制御
ー第3章 制御とサーボモータ
第5部 駆動回路で動かされるモータ
第6部 直線運動を生み出すモータ
第7部 モータの身近な活用例
ー第1章 交通
ー第2章 家電製品
あらゆる種類のモータだけでなく、制御方法についても記載があります。
そのため、『モーター分野ではトップクラスの人気を誇る1冊』です。
モータのバイブルとも言える本であるため、ぜひ読んでみて下さい。
メカトロニクスのモーター技術
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おすすめ度 | |
価格 | 5,478円 |
モータの原理や制御だけでなく、『定格/体格/選定/周辺機器/使用方法/計測』についても記載があるモータ技術書です。
『他の専門書では解説されていない内容』が盛り沢山であり、モータ技術者なら必ず手元に置いておくべきだと思います。
1章 モータユビキタス時代へ
2章 DCモータの基本構造と機能
3章 モータ構造とトルク理論
4章 等価回路とパラメータ測定
5章 DCモータを使う速度と位置の制御
6章 ブラシレスDCモータ
7章 ブラシレスDCモータの詳しい扱い方
8章 ベクトル制御のペンタゴン理論
9章 体格と選定
10章 電気力学の起源から行方
『著者が50年以上モータに携わってきた経験した集大』が惜しげもなく語られています。
そのため、5,500円でも安いと私は感じました。
『モータ技術の総合的な知見』が詰まった貴重な1冊です。
埋込磁石同期モータの設計と制御
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おすすめ度 | |
価格 | 3,080円 |
電気自動車に使用される『埋込磁石同期モータ(IPMSM)の基礎理論・制御方法・設計・センサレス制御』についての専門書です。
『インバータ制御に必須の知識であるdq変換』についても詳細に解説しており、IPMSMを扱う技術者のバイブルだと断言できます。
1章 IPMSMの基礎
2章 電流ベクトル制御法
3章 電圧・電流制限時の制御法と出力範囲
4章 IPMSMの構造と設計法
5章 センサレスドライブ
6章 IPMSMの応用事例
『リラクタンストルクの算出方法』についても詳細な解説があり、私自身もこの本で多くを学びました。
ただし、初心者には難しすぎるため、まずは他の入門書で学ぶことをオススメします。
この本なしでは、IPMSMについて語れません。
ACドライブシステムのセンサレスベクトル制御
難易度 | |
おすすめ度 | |
価格 | 4,180円 |
誘導機・同期電動機の『センサレスベクトル制御技術の専門書』です。
『電気学会の調査専門委員会』が基礎から応用例までしっかりまとめています。
1章 モータドライブシステムの構成
2章 永久磁石同期電動機の制御系設計
3章 誘導電動機の制御系設計
4章 モータ制御系の実際
5章 センサレス制御の実用化例
機器の低コスト化・小型化を可能とするセンサレス制御は、これからより一層広がるでしょう。
『マイコンへの実装についても記載がある』ため、かなり実用的な内容となります。
これからセンサレス制御を学びたい方にオススメの1冊です。
モーター技術を学べるオススメの本 7選まとめ
今回は、『モーター技術を学べるオススメの7冊』をご紹介しました。
・ トコトンやさしいモータの本
・ 「モータ」のキホン
・ モータ技術のすべてがわかる本
・ メカトロニクスのモーター技術
・ 埋込磁石同期モータの設計と制御
・ ACドライブシステムのセンサレスベクトル制御
いかがでしたでしょうか。
モーター技術は難しいため、途中で挫折しそうになることが多いです。
今回紹介した本を読めば、勉強のスタートダッシュが上手くいき、順調にモータ技術を学べます。
気になった本を1冊でも読んで頂き、皆さんのお役に立つことを願っています。
\現役の回路設計エンジニアが解説!/
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