
パワエレについて学びたい。
オススメの教科書ってある?
こんな要望に応えます。
パワエレ初心者の中には、『どうやって勉強を進めていくべきか悩んでいる方』も多いと思います。
今回紹介する教科書を使用すれば、パワワエレを体系的に学ぶことが可能です。
そこで今回は、『私自身が早く読むべきだったと感じた6冊』を紹介していきます。
・基本からわかるパワーエレクトロニクス講義ノート
・基礎からくわしいパワーエレクトロニクス回路
・これでなっとくパワーエレクトロニクス
・入門演習パワーエレクトロニクス
・応用から見たパワーエレクトロニクス技術最前線
交流のしくみ 三相交流からパワーエレクトロニクスまで
『パワーエレクトロニクスを学ぶ前提知識が得られる1冊』です。
・なぜ直流と交流を変換するの?
・直流と交流のメリデメって何?
上記のような基礎部分についての疑問を解決できます。
第1章 電圧と電流 ~電気の基本~
第2章 電流の働き
第3章 コイルとコンデンサ
第4章 電気と磁気で生じる力
第5章 交流電流とは
第6章 インピーダンス
第7章 力率とはなんだろう
第8章 いろいろな交流
第9章 交流の周波数
第10章 交流を使う
第11章 交流を作る ~発電~
第12章 交流を作る ~パワーエレクトロニクス~
第13章 インバータ
第14章 電気の将来 ~直流の見直し~
可能な限り数式を使わず、直感的にイメージできるように説明されています。

この本を読めば、なぜパワーエレクトロニクス技術が発展してきたのか分かるでしょう。
基本からわかるパワーエレクトロニクス講義ノート
『講義形式でパワエレの基本事項が学べる1冊』です。
初学者向けであり、回路動作などが丁寧に解説されています。
第1章 パワーエレクトロニクスの基礎
第2章 パワーデバイス
第3章 DC-DCコンバータ
第4章 整流回路
第5章 インバータ
索引があるため、用語で逆引きできる点が良いです。

知識ゼロからパワエレ基礎を学ぶ方には、最初の1冊としてこの本をオススメします。
基礎からくわしいパワーエレクトロニクス回路
『パワエレ回路の動作について詳しい解説がある1冊』です。
電圧・電流グラフを示しながら説明されているため、納得しながら読み進められます。
第1章 基礎知識
第2章 直流チョッパ回路の動作
第3章 ダイオード整流回路の動作
第4章 サイリスタ制御整流回路の動作
第5章 サイリスタ交流電力調整回路の動作
第6章 他励式サイリスタインバータ回路の動作
第7章 自励式IGBTインバータ回路の動作
第8章 PWM整流回路・STATCOMの動作
第9章 複合整流回路の動作
第10章 サイクロコンバータの動作
第11章 マトリクスコンバータの動作
位相制御や無効電力制御についても解説があるため、これからパワエレ制御に携わる方に特にオススメです。

電圧・電流グラフが少ない参考書に比べて、格段に分かりやすくなっています。
これでなっとくパワーエレクトロニクス
『シミュレーションしながら学べる1冊』です。
回路シミュレータ『PSIM』を使用して、モーターの駆動・制御を試せます。
1.省エネ革命をもたらしたパワーエレクトロニクス
2.スイッチング機能を進化させたパワーデバイス
3.交流を直流に変換する整流回路と位相制御回路
4.直流の電圧を自在に調整するDC-DC変換器
5.直流から交流を作り出すインバータ
6.平均電圧可変なPWMインバータとその周辺技術
7.制御性,コスト,メンテナンス性に優れた永久磁石同期モータ
8.永久磁石同期モータの位置検出を理解する
9.少し難しいけれどベクトル制御の基本式
10.インバータによるベクトル制御
11.高速化,高調波による影響
12.電圧,電流,電力測定の方法
13.パワーエレクトロニクス計測の実際
コロナ社がPSIM用データをHPで配布しているため、簡単にシミュレーションできます。

PSIMデモ版で動作できるため、シミュレーションソフトに対して別途料金がかかることはありません。
入門演習パワーエレクトロニクス
『半導体素子・LCR回路について直感的に理解できるようになる1冊』です。
半導体素子・LCR回路の動作を正確にイメージできなければ、パワエレ回路の動作は理解できません。
第0章 はじめに
第1章 パワーデバイスの基礎
第2章 LCR回路の基礎
第3章 コンバータ・インバータ
第4章 DC‐DCコンバータ
第5章 Appendix
多の参考書に比べて、この本はLCR回路の解説が詳しくて人気があるため、値段が高騰しています。

Kindle版なら1000円台で購入できるため、Kindle版がオススメです。
応用から見たパワーエレクトロニクス技術最前線
『パワエレの応用事例を紹介した1冊』です。
アプリケーション別のシステム・回路構成が載っています。
第1章 メッセージ「PEiE」
第2章 電力 つくる・送る・支える・貯める
第3章 モビリティー
第4章 工場/設備
第5章 情報(データセンター)
第6章 科学・医療
第7章 将来像
電子回路の知識ゼロでは読めませんが、電気電子系学部の学生なら読めるレベルです。

パワエレ初学者・電気電子系の学生には興味が湧くきっかけとなるでしょう。
パワーエレクトロニクスのオススメ教科書まとめ
今回は、『パワエレを学べるオススメの6冊』をご紹介しました。
・ 基本からわかるパワーエレクトロニクス講義ノート
・ 基礎からくわしいパワーエレクトロニクス回路
・ これでなっとくパワーエレクトロニクス
・ 入門演習パワーエレクトロニクス
・ 応用から見たパワーエレクトロニクス技術最前線
いかがでしたでしょうか。
パワーエレクトロニクスは難しいため、途中で挫折しそうになることが多いです。
今回紹介した本を読めば、勉強のスタートダッシュが上手くいき、順調にパワエレについて理解できます。

気になった本を1冊でも読んで頂き、皆さんのお役に立つことを願っています。
\現役の回路設計エンジニアが解説!/
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