自動車について勉強していく中で「MPUセンサ」というワードをよく耳にする。
どんな仕組みなんだろう?
こんな疑問を解消します。
MPUセンサは、『電磁誘導を利用したセンサ』です。
自動車のクランク角・カム角センサに使用されているため、エンジニアなら必ず理解しておかなければなりません。
そこで今回は、『MPUセンサの仕組み』について解説します!
・ MPUセンサの仕組み
・ クランク角センサ
MPUセンサとは
MPU(Magnetic Pick Up)センサは『電磁誘導を利用したセンサ』です。
主にコイルと磁石で構成されており、電磁誘導によって発生する電圧の変化を利用します。
中学生の時に習った『フレミング右手の法則』を利用しているのです。
MPUセンサの「仕組み」
図に示すように、MPUセンサは『ロータ(回転子)』と『磁石』によって発生する磁束の変化を『コイル』で電圧に変換する仕組みとなっています。
ロータの突起部がセンサに近い:磁束が通りやすい
ロータの突起部がセンサから遠い:磁束が通りにくい
この磁束の変化をコイルで電圧に変換しているのです。
【ロータ位置①】
【ロータ位置②】
【コイルに発生する電圧】
クランク角センサ
MPUセンサが使用されている例として、クランク角センサが挙げられます。
クランク角センサは『エンジン回転速度』の算出に利用されているセンサです。
さらに、カム角センサと合わせることで『点火/燃料噴射のタイミング決定』にも一役買っています。
エンジンのTDC(上死点)位置を判定することも可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自動車エンジニアにとって『MPUセンサは必須の知識』です。
MPUセンサの仕組みをしっかりと理解しましょう。
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