
『エアミックスドア』がカーエアコンの吹き出し風温度を調整しているらしい。
どんな仕組みなんだろう?
こんな疑問を解消します。
カーエアコンは、温風も冷風も出すことができます。
その風の温度を調整している部品が『エアミックスドア』です。
そこで今回は、カーエアコンの吹き出し風温度を調整する『エアミックスドア』の仕組みや役割について解説します!
・ エアミックスドアの役割・仕組み
・ オートエアコンの場合
・ まとめ
エアミックスドアとは
エアミックスドアとは、カーエアコンの吹き出し風温度を調整するための部品であり、ダッシュボードの奥に付いています。
名前の通り、ドアのような役割が特徴です。
風の流れる経路を制御することができ、小型モータやバキュームチャンバーによって動作します。
エアミックスドアの役割・仕組み
『エバポレーターを通った冷気』と『ヒーターコアを通った暖気』を混ぜて、吹き出し風温度を調整します。
ブロワファンで送風されてきた外気がエバポレーターを通って冷やされます。
その『エバポレーターを通った冷気』の一部が、『ヒーターコアを通った暖気』となり、混ざり合って温度が調整されます。
【温風が出る仕組み】
【冷風が出る仕組み】
【温度調整の仕組み】
【用語】
ブロアファン:吸い込んだ風の方向に対して、放出する風の方向が90°異なるファン。ピンポイントに風を放出する際に用いられる。
エバポレーター:空気を冷却する熱交換器。
ヒーターコア:空気を温める熱交換器。
オートエアコンの場合
車室内温度を一定に保つように、エアミックスドアを『エアミックスアクチュエータ』が自動調整します。
その『エアミックスアクチュエーター』は、位置・速度制御が得意な『サーボモータ』で駆動されるのですが、カーエアコンの故障はこれが原因となることも多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カーエアコンを扱う方にとって『エアミックスドア』は必須の知識です。
エアミックスドアの『役割』や『仕組み』をしっかりと理解しましょう。
この記事が、皆様のお役に立てば幸いです。
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