車載用電子部品を選定する中で「AEC」という用語をよく目にする。
どんな意味があるの?
こんな疑問を解消します。
AECは『車載用電子部品における信頼性試験などの規格を策定している団体』です。
大手自動車メーカーと米国の電子部品メーカーが設立した民間団体ですが、この規格が現在幅広く採用されているため、事実上の業界標準となっています。
そこで今回は、『車載電子部品評議会AEC』について解説していきます!
・ AECの代表的な規格
・ AEC-Q100のGrade
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AECとは
AECは 『車載用電子部品における信頼性試験・認定基準となる試験の規格を策定している団体』です。
AEC策定の規格が現在幅広く採用されているため、「事実上の業界標準」となっています。
「Automotive Electronics Council」の略称です。
AECの代表的な規格
AECの代表的な規格は、下記の通りです。
AEC-Q100:集積回路(IC)
AEC-Q101:ディスクリート半導体部品(ダイオード・トランジスタ等)
AEC-Q102:ディスクリートオプトエレクトロニクス半導体(LED等)
AEC-Q103:車載センサ
AEC-Q200:受動部品(抵抗・コンデンサ・コイル等)
上記の各規格に対して、『動作寿命テスト・初期故障率・配電評価など』について認定基準が設けられています。
さらに、使用可能温度についてもGrade分けされているのです。
続いて、Gradeごとの使用可能温度について紹介していきます。
AEC-Q100のGrade
AEC-Q100におけるGradeごとの使用可能温度は、下記のように分けられています。
Grade 0 : -40°C to +150°C
Grade 1 : -40°C to +125°C
Grade 2 : -40°C to +105°C
Grade 3 : -40°C to +85°C
ちなみに、温度は『雰囲気温度(Ta)』です。
ジャンクション温度(Tj)ではありません。
車載電子部品評議会AECまとめ
いかがでしたでしょうか。
自動車の回路設計者であれば、『AECは必ず知っておくべき知識』です。
AECについてしっかりと理解しましょう。
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