自動車業界の動向を掴んでおきたい。
オススメの本ってある?
こんな要望に応えます。
自動車業界は『100年に一度の大変革の時代』と言われているほど、激変しています。
「CASE」や「MaaS」などの大津波が押し寄せているためです。
今回紹介する本を読めば、『自動車業界の動向』を理解できるでしょう。
そこで今回は、『私自身が早く読むべきだったと感じた4冊』を紹介していきます。
・MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ
・Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命
・CASE革命 2030年の自動車産業
自動車業界オススメ本①:2022年の次世代自動車産業
『次世代自動車産業の全貌』について書かれた1冊です。
トヨタ自動車の豊田章男社長が「勝つか負けるかではなく、生きるか死ぬか」と発言されたように、自動車業界は大変革期を迎えています。
これまでは自動車メーカー同士が競争してきましたが、テスラ、グーグル、アマゾン、ウーバー、バイドゥなど他業界のグローバルメーカーも参入してきているのです。
この本は、そんな激動の自動車業界を「多角的な視点から分析している」ことで人気となっております。
0.次世代自動車産業をめぐる戦国時代の幕開け
1.自動車産業の「創造的破壊」と次世代自動車産業の「破壊的創造」
2.EVの先駆者・テスラとイーロン・マスクの「大構想」
3.「メガテック企業」の次世代自動車戦略
4.GMとフォードの逆襲
5.新たな自動車産業の覇権はドイツが握る?
6.「中国ブランド」が「自動車先進国」に輸出される日
7.「ライドシェア」が描く近未来の都市デザイン
8.自動運転テクノロジー、“影の支配者”は誰だ?
9.モビリティと融合するエネルギーと通信
10.トヨタとソフトバンクから占う日本勢の勝算
11.日本と日本企業の活路
「自動車産業に携わる技術者としても、この本の内容には共感できる部分は多かった」です。
日本経済は自動車メーカーが支えているといっても過言ではないため、もしこの戦いにトヨタが負ければ日本は大打撃を受けるでしょう。
日本のリーダーであるトヨタがどのように進もうとしているかも、この本を読めば動向を掴めます。
世の中に出ている『次世代自動車業界の解説本』の中では、こちらが最もオススメです。
自動車業界オススメ本②:MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ
国内の有識者4人による『MaaS入門書の第一弾』です。
第二弾については別途解説しますが、イメージとしては「第一弾:基礎編」「第ニ弾:応用編」となります。
「MaaSという言葉は聞いたことあるけど、正しく意味を理解できているか分からない」という人は多いですよね。
この本を読めば、『MaaSの概念、海外での先行事例、日本企業の取り組み、将来展望』を理解することができます。
0.MaaSは危機か、それとも輝ける未来か
1.モビリティ革命「MaaS」の正体
2.なぜMaaSのコンセプトは生まれたのか
3.日本におけるMaaSのインパクト
4.「新モビリティ経済圏」を制すのは誰か?
5.プラットフォーム戦略としてのMaaS
6.テクノロジー戦略としてのMaaS
7.MaaSで実現する近未来のスマートシティ
8.産業別MaaS攻略のアクションプラン
9.日本版MaaSに向けて
物流のプラットフォームを掌握したAmazonのように、移動手段のプラットフォームを掌握した企業は爆発的に伸びることが予想されます。
それほど伸びる可能性を秘めた産業であるため、『他国では積極的にMaaSに取り組んでいる企業が多い』です。
新たに生まれるプラットフォームの元で、既存の自動車メーカーがただのサプライヤーになってしまう可能性もゼロではありません。
自動車業界オススメ本③:Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命
国内の有識者4人による『MaaS入門書の第二弾』です。
第一弾では『基本的な概念』や『各国各社の取組み事例』を紹介していました。
この第二弾では、ネクストステップとして『モビリティと他業界とのシナジー』について解説しています。
1.号砲! 令和時代の「日本版MaaS」
2.「何のためのMaaSか」~見えてきた課題と光明~
3.持続可能なMaaSのエコシステムとは?
4.MaaSビジネスの創り方 ~「サービス深化」と「異業種コラボ」2つの答え~
5.MaaSで導く交通業界の成長戦略
6.自動車業界激変! CASEの出口としてのMaaS
7.全産業を巻き込む「Beyond MaaS」のビジネスモデル
8.MaaSが切り拓く2030年のスマートシティ
他業界とのシナジーとして「○○ × MaaS」(電力✕MaaS、住宅・不動産✕MaaS、観光✕MaaS)が多数紹介されていますが、どれもまだ模索中といった感じでした。
MaaSに関連していく業界は多いと思うので、「モビリティとのシナジーのヒントをこの本で見つけられれば良いな」と思います。
第一弾とセットで読むことで、MaaSについて深く理解できるでしょう。
自動車業界オススメ本④:CASE革命 2030年の自動車産業
『自動車業界に変革をもたらす、CASEの全体像』について解説した一冊です。
CASEとは、「Connected」「Autonomous」「Shared&Services」「Electric」の4単語の頭文字から名付けられています。
1.Connected(コネクティッド)
2.Autonomous(自動運転)
3.Shared&Services(シェア&サービス)
4.Electric(電動化)
「CASEとは何か」「CASEによってどのようなイノベーションが起こるのか」「各社がどのような対応をしているのか」について丁寧にまとめられており、初めてCASEを学ぶ方に特にオススメです。
私自身、この本を読んで初めてCASEについて俯瞰的に理解できたと思います。
0.自動車産業を襲う「CASE革命」
1.「CASE革命」とは
2.破壊者
3.クルマの価値とモビリティ構造の変化
4.コネクティッド
5.自動運転
6.シェアリング&サービス
7.電動化
8.「CASE革命」を支える「ものづくり革新」
9.2030年のモビリティ産業の覇者
他の本より分かりやすく、特に「MaaS」と「POV(Personaly owned Vehicle)」を区別して議論が展開されている点が他とは異なり、的確な捉え方だと感じました。
他業界に従事している方で、これからCASEやMaaSに関わる方にもオススメできます。
自動車業界について学べるオススメの本 4選まとめ
今回は、『自動車業界について学べるオススメの4冊』をご紹介しました。
・ MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ
・ Beyond MaaS 日本から始まる新モビリティ革命
・ CASE革命 2030年の自動車産業
いかがでしたでしょうか。
自動車業界は『激変の時代』を迎えています
今回紹介した本を読めば、自動車業界の最新動向を掴むことができます。
気になった本を1冊でも読んで頂き、皆さんのお役に立つことを願っています。
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