
電磁気学をマスターしたい。
オススメの参考書ってどれ?
こんな要望に答えます。
電磁気学入門者の中には、『どうやって勉強を進めていくべきか悩んでいる方』も多いと思います。
今回紹介する参考書を読めば、電磁気学を体系的に学ぶことができます。
そこで今回は、『私自身が早く読むべきだったと感じた6冊』を紹介していきます。
・高校数学でわかるマクスウェル方程式
・電磁気学 (物理テキストシリーズ 4)
・理論電磁気学
・単位が取れる電磁気学ノート
・詳解電磁気学演習
・まとめ
電磁気学のABC
『電磁気を学びたい中高生』にオススメの1冊です。
学校の授業や他の参考書では、電磁気学は『数式と専門用語だらけ』であるため、興味が沸きにくいと思います。
しかし、電磁気学のABCは『専門用語の解説や電場・磁場の図解』によって、初心者でもイメージしやすい工夫を施しています。
1.回路に親しむ―水の流れと電気の流れ
2.電場を考える―遠隔力と近接力
3.磁場を考える
4.電磁気学最大の発見―電磁誘導
5.交流のはたらき
6.電磁波の世界
非常に分かりやすいため、スラスラ読めますが、『あくまで入門書レベル』です。
そのため、こちらを読んだ後に、別の書籍で理解を深めることをオススメします。

電磁気に興味がある中高生や、授業の電磁気学が分かりにくいと感じている大学生は、ぜひこの参考書を手にとってみて下さい。
高校数学でわかるマクスウェル方程式
タイトルの通り、高校レベルの数学で理解できる『電磁気学の入門書』です。
電磁気の振舞いを理解するためには『マクスウェルの方程式』を学ぶ必要があります。
ただし、数式が難しいため、理解できずに挫折してしまう人も多いです。
この参考書ならば、『マクスウェルの方程式』を含む電磁気学の基礎について『最低限の数式』で説明しているため、1度挫折してしまった方にもオススメできます。
1.平賀源内の挑戦
2.クーロンの秘密兵器
3.ファラデーの登場
4.もう1人の天才、アンペール
5.最後の壁、電磁誘導
6.マクスウェルの方程式
7.電子のベール
8.無限のバトンリレー
9.エレクトロニクスへ
大学で学ぶ『∇、div、rot』は出てこないため、読んでいて躓くような箇所がほとんどありませんでした。
また、『電磁気学の歴史』についても解説があり、興味を沸かせてくれる点も良かったです。

知識ゼロの方は、最初にこちらで『電磁気学のイメージを掴む』ことをオススメします。
電磁気学 (物理テキストシリーズ 4)
『電磁気学の各法則』の物理的意味が理解できるようになる名著です。
初心者には少し難解ですが、数式の意味を理解したい方にはこの参考書を強くオススメします。
1.静電場
2.定常電流
3.電流と磁場
4.電磁誘導
5.マクスウェルの方程式
6.準定常電流
7.電磁波とその放射
『順を追って理論を積み上げていく形』で解説されているため、納得しながら読み進めることができます。

著者の砂川先生の参考書はどれも理論重視で分かりやすいです。
理論電磁気学
多くの物理系学生に読まれている『電磁気学のベストセラー』です。
ただし、フーリエ変換、ベクトル解析、微分方程式、テンソル等の知識が必須であるため、理系学部3年生以上の方でないと挫折してしまうかもしれません。
しかし、『様々な現象について理論的背景からしっかり解説した名著』であり、電磁気学を完全にマスターしたい方にはぜひ読んでほしいです。
1.真空電磁場の基本法則
2.マクスウェルの方程式の一般的性質
3.静止物体中のマクスウェルの方程式
4.静電場
5.定常電流
6.静磁場
7.準定常電流
8.電磁波
9.電磁の放射
10.運動物体の電磁気学―特殊相対論へのあゆみ
11.特殊相対論
12.電磁場と変分原理
初見だと数式が多くて難しそうに感じますが、解説が分かりやすいため、意外とスラスラ読むことができます。

他の参考書だとモヤモヤした箇所についても、この本を読めば解消できるでしょう。
単位が取れる電磁気学ノート
題名通り、『電磁気学(入門)の単位が取れるようになる参考書』です。
簡単な内容から解説してくれるため、『大学の教科書が分かりにくいと感じている方』にオススメできます。
1.電磁気学の学び方
2.クローンの法則とガウスの法則
3.電位
4.導体
5. コンデンサーと静電エネルギー
6.誘電体
7.定常電流と磁場
8.ローレンツ力
9.変化する電磁場 ―変位電流と電磁誘導―
10.マクスウェルの方程式と電磁波
『3日あれば余裕で読破できる』ため、授業内容が分からなかった私自身、試験前はこの本に助けられて単位取得しました。
ただし、演習問題は少ないため、教科書などに載っている問題で理解を深めると良いと思います。

大学1年生の電磁気学の単位を取りたい方は、ぜひこちらを読んでみて下さい。
詳解電磁気学演習
『電磁気学演習で最もオススメの1冊』です。
問題数が非常に多く、さらに問題レベルも幅広いため、着実に理解が深まります。
1.静電界I:真空中の静電界
2.静電界II:真空中の導体系
3.静電界III:誘電体中の静電界
4.静電界IV:静電界の特殊解法
5.定常電流
6.静磁界
7.電気磁気の相互作用I:定常電流と磁界
8.電気磁気の相互作用II:電磁誘導
9.交流
10.電磁波
11.静磁界
12.静磁界
13.電磁波とその放射
解説に『具体的な計算式』が載っているため、演習参考書の中でもトップクラスの人気となっています。

『この本に載っていない問題パターンは無い』と言えるくらい様々な問題を網羅しているので、演習参考書はこれだけ買っておけば問題ありません。
電磁気学を学べるオススメの参考書 6選まとめ
今回は、『電磁気学を学べるオススメの6冊』をご紹介しました。
・ 高校数学でわかるマクスウェル方程式
・ 電磁気学 (物理テキストシリーズ 4)
・ 理論電磁気学
・ 単位が取れる電磁気学ノート
・ 詳解電磁気学演習
いかがでしたでしょうか。
電磁気学は難しいため、心が折れることも沢山あります。
今回紹介した参考書を読めば、勉強のスタートダッシュが上手くいき、順調に電磁気学をマスターできます。
気になった本を1冊でも良いので読んで頂き、皆さんのお役に立つことを願っています。
\CR回路・RC回路など/
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