電源回路でオススメの本

【2024最新版】電源回路でオススメの本 10選を紹介します!

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困っている人

電源回路を勉強したい。
オススメ参考書ってどれ?

こんな要望に応えます。

電源回路初心者の中には『どうやって勉強を進めていくべきか悩んでいる』という方も多いですよね。

今回紹介する本を読めば、電源回路について体系的に学ぶことができ、順調に理解できるようになります。

 
そこで今回は、『私自身が早く読むべきだったと感じた10冊』を紹介していきます。
 

本記事の内容・DC/DCコンバータの基礎から応用まで
・スイッチング電源[2]要素技術のマスター
・電源回路の「しくみ」と「基本」
・電源回路設計 成功のかぎ
・電源IC応用ハンドブック
・デジタル電源の基礎と設計法
・共振形スイッチングコンバータの基礎
・スイッチング電源[1]AC入力1次側の設計
・スイッチング電源のコイル/トランス設計
・マンガでわかる直流安定化電源

DC/DCコンバータの基礎から応用まで

難易度
おすすめ度
価格(参考)3,300円

 
数多くある電源技術の中でも、『DC/DCコンバータに特化した参考書』です。

DC/DCコンバータの基本である「チョッパ回路の原理」から、丁寧な解説があります。

本の内容

第1章 はじめに

第2章 DC/DCコンバータの基礎

第3章 変圧器と励磁電流

第4章 DC/DCコンバータの主要な回路方式

第5章 ソフトスイッチング技術

第6章 高力率コンバータへの応用

第7章 モータ制御への応用

 
DCDCコンバータは、スイッチオン/オフで電流経路が異なり、それぞれの動作モードにおける素子の振る舞いを正確に理解する必要があります。

この本には、『半導体の寄生要素なども考慮した正確な動作理論の解説がある』ため、基本原理を理解したい方に非常にオススメです。

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もっぷ

理論を正確に理解できれば、自分で電源回路を設計できるようになります。

 

スイッチング電源[2]要素技術のマスター

難易度
おすすめ度
価格(参考)3,080円

 
『スイッチング電源設計における要素技術』について解説した1冊です。

「ノイズ対策用のスナバ回路」についても、解説があります。

本の内容

スイッチング電源 回路技術のあらまし

スイッチング電源の負帰還技術

スイッチング電源用ICの活用技術

パワー・スイッチング素子のあらまし

スイッチング電源のためのMOSFET活用

MOSFETによる同期整流回路の設計

ノイズ対策に役立つスナバ回路の設計

 
『実践的なノウハウ』も数多く解説されており、電源回路設計で問題が発生した際に、この本が有益であることを実感するでしょう。

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スイッチング電源の要素技術を学びたい方に、特にオススメです。

 

電源回路の「しくみ」と「基本」

難易度
おすすめ度
価格(参考)2,948円

 
『回路シミュレータを使用して、電源回路設計を学べる本』です。

付属CDにシミュレータ「TINA9」とサンプル回路が収録されています。

本の内容

TINAとサンプル回路の動かし方

トランスと整流回路だけの電源

ツェナーダイオードによる安定化回路

制御の基本

リニアレギュレータ

スイッチング方式DC-DCコンバータ

絶縁電源はなぜ必要か

絶縁型電源の回路設計

スイッチング電源

電源に使用される半導体部品の知識

 
実際に手を動かすため、読むだけでは分からないような箇所にも気付けます。

他の参考書では解説がない「細かい内容」もしっかりとした解説がある点が非常に良いです。

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実際に手を動かして電源回路を学びたい方にオススメとなります。

 

電源回路設計 成功のかぎ

難易度
おすすめ度
価格(参考)3,300円

 
『DCDC電源設計の実践的なノウハウ』をまとめた1冊です。

理論の解説後、「具体的な数値」を用いた実際の回路設計例が載っているため、とても参考になります。

本の内容

電源回路設計の概要

シャント・レギュレータ

3端子レギュレータ

LDOレギュレータ

スイッチング・レギュレータの基礎

降圧型コンバータの基本回路

スイッチング電源の回路形式

降圧型コンバータの実用回路

昇圧型コンバータの実用設計

 
本の内容から分かる通り、『様々なDCDC電源の実用設計』についてまとめられています。

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各種DCDC電源の設計ノウハウを学びたい方にオススメです。

 

電源IC応用ハンドブック

難易度
おすすめ度
価格(参考)2,668円

 
忙しい回路設計エンジニアに向けた『電源回路設計の実用書』です。

ICの使い方だけでなく、「電源回路の動作・仕組み」も記載されています。

本の内容

これだけは押さえておきたい電源回路

12Vのバス電源から5Vや3.3Vを作る降圧型DC-DCコンバータ

3.3Vから少しだけ電圧が低い2.5Vを作るリニア・レギュレータ

3.3Vから1V以上電圧が低い1.8Vを作る同期整流型DC-DCコンバータ

12Vのバス電源から24Vを作る昇圧型DC-DCコンバータ

12Vのバス電源から±5Vや±15Vを作るアナログ回路用DC-DCコンバータ

AC100Vからバス用のDC12Vを作るスイッチング電源

コイルを使わない安価・省スペースのDC-DCコンバータ

2次電池充電用DC-DCコンバータの設計

リニア・レギュレータを使った電源回路と注意点

スイッチング・レギュレータを使った電源回路

 
『実際に電源ICを使用する側』の立場から選定方法などが解説されているため、非常に分かりやすいです。

車載製品の回路設計者である私自身、この本が大変参考になりました。

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電源回路に時間を割けない回路設計者にぜひ読んで欲しい1冊です。

 

デジタル電源の基礎と設計法

難易度
おすすめ度
価格(参考)4,400円

 
『電源の評価指標(一巡伝達関数・出力インピーダンス・入出力電圧特性)』について詳しい解説がある参考書です。

電源の評価指数を解説した本は少ないため、貴重な1冊となります。

本の内容

DCDCコンバータの回路方式

パワーステージの設計

状態平均化法とコンバータ解析

制御機構と伝達関数

スイッチング電源の評価指標

スイッチング電源のデジタル制御

PFCコンバータの基礎と制御系設計

デジタル制御の応用例

 
アナログ・デジタルの制御系設計手法についても解説があるため、『電源制御について学びたい方にもオススメ』です。

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デジタル電源について学ぶなら、この本が最適と言えます。

 

共振形スイッチングコンバータの基礎

難易度
おすすめ度
価格(参考)3,520円

 
『共振形コンバータについての基礎知識』を体系的に解説した1冊です。

詳細な理論式がしっかりと記載されているため、実際の設計でトラブルが起きた時に大変参考になります。

本の内容

第Ⅰ部 共振形コンバータとその代表的な回路方式

共振形コンバータが開発された背景

共振スイッチと共振形コンバータ

絶縁形共振コンバータ

第Ⅱ部 電流共振形コンバータの基礎

動作原理

無負荷状態の動作

負荷を引いた状態の動作

静特性

動特性

出力電圧の過渡応答

周波数特性

設計に際して注意すべき点

 
『ノイズが少なく、効率も高い共振形コンバータ』は様々な電子機器に利用されています。

今後も電源回路として、幅広く利用されていくでしょう。

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共振形コンバータの基礎を学びたい方は、ぜひこの本を利用してみて下さい。

 

スイッチング電源[1]AC入力1次側の設計

難易度
おすすめ度
価格(参考)2,530円

 
『安全保持のヒューズ/ノイズ対策のライン・フィルタ設計/整流・平滑回路設計』について,初心者向けにまとめた1冊です。

ヒューズ・ライン・フィルタは、他の参考書ではあまり解説がないため、貴重な1冊となります。

本の内容

第1章 エレクトロニクス機器の電源技術考

第2章 1次側の安全設計…ヒューズとサージ・アブソーバ

第3章 ノイズEMC対策とライン・フィルタの設計

第4章 AC入力1次側 整流・平滑回路の設計

第5章 突入電流制限回路の設計

 
以上の内容を、『実機を交えて解説している』ため、とても理解しやすいです。

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ヒューズ・フィルタ等の1次側の技術については、この本が最もオススメです。

 

スイッチング電源のコイル/トランス設計

難易度
おすすめ度
価格(参考)3,080円

 
非常に珍しい『トランス設計に特化した技術書』です。

スイッチング電源の参考書は、非常に多くの種類がありますが、コイルに特化したものは希少となっています。

本の内容

チョーク・コイルとトランスのあらまし

コイル/トランスのコア材を徹底理解する

コイル・トランスの製作…巻き線の実践ノウハウ

スイッチング電源用チョーク・コイルの設計

スイッチング電源用トランス設計のあらまし

スイッチング電源用トランスの設計

ノイズ・フィルタのコイル設計

コイル/トランスの測定

 
実際に販売されている材料(コア・銅線など)をもとに、『具体的な数値を用いた設計例』が紹介されています。

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スイッチング電源のトランス設計を学びたい方には、この本が最もオススメです。

 

マンガでわかる直流安定化電源

難易度
おすすめ度
価格(参考)1,650円

 
『直流安定化電源の仕組み・使い方』をマンガにて解説した1冊です。

数式を一切使用せずに解説してあるため、初心者でも理解しやすくなっています。

本の内容

第1話 直流安定化電源って何?

第2話 問題は取説以前から始まっている

第3話 2つの回路方式(ドロッパとスイッチング)1

第4話 2つの回路方式(ドロッパとスイッチング)2

第5話 謎の直流電源登場(ワイドレンジ方式=電力型電源)

第6話 ワイドレンジ方式の利点とその開発背景

第7話 直流電源にあって電池にないもの(定電流)

第8話 定電流はなぜ必要か

第9話 活用シーンを広げる通信インターフェース

第10話 俺の後輩が可愛いのはたぶん何かの間違いだ

 
マンガ自体も非常に面白いため、スラスラと読み進められます。

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直流安定化電源を使用予定の方は、事前にこの本を読むことをオススメします。

 

電源回路でオススメの本 10選まとめ

まとめ

今回は、『電源回路でオススメの10冊』をご紹介しました。
 

 
いかがでしたでしょうか。

電源回路設計は非常に難しく、心が折れるような出来事も沢山あります。

今回紹介した本を読めば、勉強のスタートダッシュが上手くいき 、順調に電源回路設計をマスター可能です。

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