プリント基板設計について勉強したい。
オススメの参考書ってどれ?
こんな要望に応えます。
プリント基板設計入門者の中には『どうやって勉強を進めていくべきか悩んでいる方』も多いと思います。
今回紹介する本を読めば、プリント基板設計を体系的に学ぶことが可能です。
そこで今回は、『私自身が早く読むべきだったと感じた4冊』を紹介していきます。
・プリント基板作りの基礎と実例集
・KiCadではじめる「プリント基板」製作
・EAGLEによるプリント基板製作の素
技術者のためのプリント基板設計入門
難易度 | |
おすすめ度 | |
価格(参考) | 2,420円 |
『プリント基板設計の基礎』 を分かりやすく解説した1冊です。
これまでトラ技で紹介されてきた「プリント基板講座」がしっかりまとまっています。
1章 プリント基板は回路設計者が設計しよう
2章 プリント基板の基礎知識
3章 プリント基板のアート・ワークと版下の作成
4章 PCBCADによるプリント基板の設計手順
5章 プリント基板の設計基準とPCBCAD
6章 PCBCADによる部品の配置
7章 PCBCADによる配線作業
8章 配線の検証とCAM処理
9章 プリント基板の構造と安全規格
10章 BGA/CSP実装におけるQ&A
11章 大規模LSI実装におけるノウハウ
12章 パワー回路基板設計におけるノウハウ
13章 高周波ディジタル回路基板設計におけるノウハウ
14章 高速用基板設計におけるノウハウ
15章 鉛フリーはんだのはんだ付けノウハウ
『パターンのギャップ/ライン幅』や『スルーホールの大きさ』についても、具体的な数値で紹介されています。
回路設計者にプリント基板設計の知識が無いと、AWメーカーに正しい指示は出せません。
この本を読んで、「基板設計の基礎」をしっかり学びましょう。
プリント基板作りの基礎と実例集
難易度 | |
おすすめ度 | |
価格(参考) | 1,980円 |
プリント基板設計のルールだけでなく、 『無料で使えるCADの使い方』まで解説している1冊です。
無料CADソフトには、多くの基板設計者が使用している「EAGLE」を用いています。
第1章 回路図という理想的な世界から現実の世界へ
第2章 搭載部品の性能を引き出す高性能な基板を作る
第3章 回路図の裏側を読み解き確実に動作する基板を作ろう
第4章 多電源システムから高速ディジタル回路まで
第5章 7セグメントLED周辺や内蔵ADCを利用するセンサ応用回路まで
第6章 DDR-SDRAMからPCI-Expressまで
第7章 OPアンプ応用回路から高精度A-Dコンバータまで
第8章 ミュート回路から多チャネルD-Aコンバータまで
第9章 バッファ・アンプからHDTV変換回路まで
第10章 広帯域アンプからVCO回路まで
第11章 リニア・レギュレータからゲート・ドライブ回路まで
第12章 EAGLE無償版のインストールと起動まで
第13章 PCB設計用回路図をEAGLEに入力する
第14章 基板作成に必要な部品ライブラリについて詳述する
第15章 EAGLEのオート・ルータを活用してパターンを作ろう
『配線の実例も載っている』ため、視覚的にもイメージしやすいです。
この本を読みながら、実際の配線を試行錯誤していけば、必ず技術が身につくでしょう。
様々な「回路の配線例」を見て、今後の基板設計の参考にして下さい。
KiCadではじめる「プリント基板」製作
難易度 | |
おすすめ度 | |
価格(参考) | 4,920円 |
『KiCadの使用方法から基板発注までの流れ』をまとめた1冊です。
KiCadはEAGLEと同様にフリーソフトであり、多くの基板設計者に使用されています。
第1章 「KiCad」の基礎
第2章 お勧めの「基板製作」の流れ
第3章 「回路図」の作り方
第4章 パーツ・リスト
第5章 「パターン図」の作り方
第6章 基板の発注
附録A 「オートルータ」の環境構築
附録B 参考書籍―より理解を深めるために
実際の設計手順に沿って解説してあるため、KiCadの使用方法を学びながら基板設計のノウハウも学べます。
また、『基本的な用語の解説もある』ため、基板設計の基礎から始める方にもオススメです。
これからKiCadで基板設計を始める方は、この本を読んでKiCadをマスターしましょう。
EAGLEによるプリント基板製作の素
難易度 | |
おすすめ度 | |
価格(参考) | 609円 |
無料CADソフト「EAGLE」のインストール方法から基板設計のノウハウまでをまとめた1冊です。
ソフトのダウンロード/インストール方法や初期設定から、かなり丁寧な解説があります。
第1章 音声録音再生ユニットの設計
第2章 回路図の作成
第3章 ボード図の作成
第4章 ライブラリの作成
第5章 プリント基板の自作法
第6章 基板の組み立て
第7章 動作確認
基板設計について、基礎中の基礎から解説があるため、初心者でも理解しやすいです。
ただし、片面基板しか触れていないため、両面や多層基板の設計については別途参考書が必要となります。
そのため、基板設計ではなく、『EAGLEの使用方法を学びたい方にオススメ』です。
EAGLEの解説本では、この本が最もオススメです。
プリント基板設計でオススメの本 4選まとめ
今回は、『プリント基板設計でオススメの4冊』をご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
プリント基板設計は難しいため、途中で挫折しそうになることが多いです。
今回紹介した本を読めば、勉強のスタートダッシュが上手くいき、順調にプリント基板設計を学べます。
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回路設計エンジニア向けのオススメ本
『回路設計エンジニア向けのオススメ本』を、下記で紹介しています。
現役エンジニアである、私自身が早く読めばよかったと思う本ばかりです。
回路設計エンジニアの方は、ぜひご覧ください。
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