自動車について勉強していく中で、「ソーク」というワードをよく耳にする。
どんな意味なんだろう?
こんな疑問を解消します。
ソークは、『自動車におけるエンジン停止状態』を意味します。
自動車工学では必須の知識であるため、ソークの意味や用途は必ず覚えておかなければなりません。
そこで今回は、『ソークの意味・用途』について解説します!
・ ソーク時間とは
・ どんな用途で利用されるのか
・ 故障チェックの際はECU起動
ソークとは
ソークとは、『自動車におけるエンジン停止状態』を意味するワードです。
ソークという言葉よりは、関連ワードである『ソーク時間』や『ソークタイマ』がよく使用されます。
英単語であるsoakは、『浸す・つける』を意味します。
ソーク時間とは
ソーク時間とは、『エンジンを停止してから、次にキースイッチONするまでの時間』を意味します。
使用例として、下記のような場合が挙げられます。
帰宅時に駐車してキースイッチをオフしてから、翌日の出社時にキースイッチをオンするまでの時間を計測する。
エンジン停止の時間ということですね。
どんな用途で利用されるのか
ソーク時間は、『エンジン停止してから異常判断ができるくらい時間が経過したか』をカウントするために使用されます。
自動車には多数のセンサが搭載されており、各センサが故障していないか定期的にチェックする必要があるのです。
しかし、センサの中には『車両動作中だと故障チェック精度が低くなってしまうもの』もあります。
そこで、エンジン停止後の車両安定状態中に故障チェックを行うため、エンジン停止からの時間についてソーク時間を利用して測定しているのです。
故障チェックの際にはECUを起動させる
故障チェックするためには、チェックを行うECU(Electronic Control Unit)に電源を供給して起動させなければなりません。
そのため、『ソーク時間が一定以上経過してからECUが起動する』ような仕組みとなっています。
ECUの起動信号を生成する役割もあるのですね。
ソークまとめ
いかがでしたでしょうか。
自動車エンジニアにとって『ソークは必須の知識』です。
ソークの意味・用途をしっかりと理解しましょう。
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