自動車部品メーカーの売上高世界ランキング

【2018年度】自動車部品メーカーの世界ランキング(売上高)をまとめてみた!

●●●
困っている人

将来的には自動車部品メーカーに就職したい。
日本ではデンソーやアイシンが有名だけど、世界的にはどの企業が有力なの?

こんな疑問を解消します。

就職活動や転職活動をする上で、まずやるべきことは『志望企業が属する業界研究を行う』です。

業界研究を行っていく中では、志望企業の「世界的なライバル企業」を知っておくことも重要となります。

 
そこで今回は、『2018年度の自動車部品メーカー世界ランキング(売上高)』について解説していきます。
 

本記事の内容・ 世界ランキング(売上高)
・ ドイツ企業が強い理由
・ 日本企業が強い理由
・ CASEによる影響
・ 2018年度の合併・買収
・ 転職を考えている方へ
スポンサードリンク

2018年度の自動車部品メーカー世界ランキング(売上高)

2018年度の売上高で「世界の自動車部品メーカー」を順位付けしてみました。

ただし、『私が自ら調査していることに加えて、計算対象期間が少しずれている企業もある』ため、完全ではありません。

ご参考程度にお願いします。

順位企業名売上高純利益
Robert Bosch (独)10兆1,990億円(6,940億円)
*税引前
Continental (独)5兆5,300億円3,610億円
デンソー (日)5兆3,620億円2,545億円
ZF (独)4兆8,800億円1,210億円
Magna International (加)4兆4,720億円2,530億円
アイシン精機 (日)4兆0,431億円1,101億円
7ブリヂストン (日)3兆6,501億円2,916億円
8Johnson Controls (米)3兆4,670億円2,380億円
9Hyundai Mobis (韓)3兆3,530億円 1,800億円
10住友電工 (日)3兆1,780億円1,181億円
11パナソニックAIS (日)2兆9,831億円(561億円)
*営業利益
12 Michelin Group (仏)2兆8,840億円2,170億円
13 Valeo (仏) 2兆5,260億円780億円
14Lear Corporation (米)2兆3,350億円1,270億円
15 Faurecia (仏)2兆2,940億円1,660億円
16 豊田自動織機 (日) 2兆2,149億円 1,527億円
17Aptiv PLC & Delphi Technologies (米)2兆1,300億円1,598億円
18矢崎総業 (日)1兆9,266億円
19 Adient plc (米)1兆9,200億円-1,640億円 
20マニエッティ・マレリCKホールディングス (日) 1兆9,115億円 ?
21Schaeffler (独)1兆8,590億円1,153億円
22 Good Year (米)1兆7,900億円765億円
23ジェイテクト (日)1兆5,208億円246億円
24トヨタ紡織 (日) 1兆4,064億円215億円 
25Autoliv (スウェーデン)9,582億円202億円 

*ユーロは、2018年の為替平均レート「1ユーロ=130.92534円」で計算。
*ドルは、2018年の為替平均レート「1ドル=110.4232円」で計算。
*韓国ウォンは、2018年の為替平均レート「1韓国ウォン=0.0954円」で計算。
*デンソー、アイシン精機、住友電工、豊田自動織機、ジェイテクト、パナソニックAISは”2018年4月~2019年3月”で計算。
*Robert Bosch、ZF、Continental、Magna International、Hyundai Mobis、ブリヂストン、Lear Corporation、Valeo、Michelin Group、Good Year、Aptiv PLC & Delphi Technologies、Schaeffler、Autolivは”2018年1月~2018年12月”で計算。
*Johnson Controls、Adient plcは”2017年10月~2018年9月”で計算。
*矢崎総業は”2017年7月~2018年6月”で計算。
*Delphi Corporationがパワトレ事業とアフターマーケット事業をスピンオフしたことにより、Aptiv PLC & Delphi Technologiesが誕生した。
*GKN(英)は2018年3月に、投資ファンド『Melrose』に買収され、Melroseのさまざまな事業セグメントに分散されてしまった。
*マニエッティ・マレリCKホールディングスは、CKホールディングスの傘下であるカルソニックカンセイが自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から自動車部品部門「マニエッティ・マレリ」を購入したことにより2019年5月2日に誕生した。純利益は不明。
 

ボッシュやコンチネンタルなど、ドイツ勢がやはり強い

売上高だけでなく純利益に関しても、ボッシュだけ頭一つ抜きん出ています。

さらに『上位5社の内、3社がドイツ企業』となっていることから「ドイツ系企業の強さ」がハッキリと分かりますね。

●●●
困っている人

なぜドイツの自動車部品メーカーは売上が高いのですか?

●●●
もっぷ

それは、ドイツに「世界トップクラスの完成車メーカー」が多く存在するからです。

 
ドイツには『フォルクスワーゲン』『BMW』『メルセデス・ベンツ』など世界を代表する完成車メーカーがあります。

そのため、それらを支える自動車部品メーカーも売上がトップクラスとなっているのです。

●●●
もっぷ

完成車メーカーの高い要求に応え続けてきた結果、その技術力も他国の部品メーカーを寄せ付けないほど高まりました。

 

デンソーやアイシンなど、日本勢も健闘している

デンソー3位、アイシン6位、ブリヂストン7位、住友電工10位となっています。

つまり、「上位10社の内、4社が日本企業」なのです。

 
ドイツと同じく、日本にも『トヨタ自動車』『本田技研』『日産自動車』といった世界を代表する完成車メーカーがあります。

そのため、それらを支える自動車部品メーカーも売上が高くなっているのです。

●●●
もっぷ

特に、トヨタ自動車の系列には「デンソー」「アイシン精機」をはじめとした多くの自動車部品メーカーが存在しており、トヨタ自動車と協力して成長してきた歴史があります。

 

国内自動車部品メーカーは、専門分野に特化している

代表的な「国内自動車部品メーカー」は、以下の分野に特化しています。

デンソー:電装部品

アイシン精機:機械系部品

トヨタ紡織:シート系部品

 
以上のように、『それぞれが各分野に特化した企業である』ことが国内自動車部品メーカーの大きな特徴です。

●●●
もっぷ

就活・転職で自動車業界を受ける方は、各企業の特徴をしっかりと覚えておきましょう。

 

CASEを背景に、2018年は業界再編がさらに拡大

現在、自動車業界は『100年に1度の大変革期』となっており、その背景にあるのが『CASE』です。

CASEとは、「Connected」「Autonomous」「Shared&Services」「Electric」の4単語の頭文字から名付けられています。

各分野で新たなビジネスチャンスが生まれると言われています。

CASE(ケース)

1.Connected(コネクティッド)

2.Autonomous(自動運転)

3.Shared&Services(シェア&サービス)

4.Electric(電動化)

 
このCASEによってビジネスモデルが大きく変わるため、『既存の大手自動車部品メーカーがこの先も安泰とは決して言えない』のです。

●●●
もっぷ

そのため、各部品メーカーは大型合併・買収によって次世代で必要となる技術を得ようとしており、業界再編が拡大しています。

 

2018年度の合併・買収

2018年度の大きな再編の例として、日系大手自動車部品メーカー「カルソニックカンセイ」が自動車大手「フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)」から自動車部品部門「マニエッティ・マレリ」を買収したことによって、世界20位へと順位を上げたことが挙げられます。

その他にも、日立製作所が子会社のカーナビゲーションシステム大手「クラリオン」を仏部品大手「フォルシア」に売却するなど、自動車部品業界は話題が尽きません。

●●●
もっぷ

生き残りをかけて、今後ますます業界再編が拡大していくことが予想されます。

 

転職を考えている方へ

転職

まずは、あなた自身の市場価値(想定年収)を知る必要があります。

自分が「転職した場合に年収が上がるか」判断するためです。

●●●
困っている人

確かに、年収が下がるなら意味ないね。

●●●
もっぷ

年収が上がりそうなら、その後に「転職エージェント」に登録しましょう。

 
自分の市場価値を知ることができるサービスとして、MIIDAS(ミイダス) があります。

簡単な質問に答えるだけで「7万人の転職実績データ」から、自分の市場価値を測ることができます。

ミイダスについては、下記にて紹介しています。

 
その人のキャリアに応じて質問事項が変わるため、とても正確です。

転職活動の第一歩として、ぜひ登録してみて下さい。

>>市場価値診断ならMIIDAS(ミイダス)!


 

まとめ

自動車業界はCASEによって『100年に1度の大変革期』を迎えています。

そのため、既存の大手自動車部品メーカーがこの先も安泰であるとは言えません。

 
就職先を選ぶ際には、『企業がどのような展望をもっているか等、より深く業界研究を進めていくことが大切』です。

●●●
もっぷ

この記事が、少しでも皆様のお役に立つことを願っています。

\現役の自動車エンジニアが解説!/

自動車の記事≫

人気記事 【2024最新版】自動車業界について学べるオススメの本 4選を紹介します!
 
人気記事 【2024最新版】カーボンニュートラルのオススメ本 7選を紹介します!